酒を嗜むということ

酒が好きだ。

酒は美味いし呑んでて楽しいが、アルコールには依存性があり、中毒性がある。

永く続けるにはリスクのある趣味だ。

ので、自分なりに判断基準を設けた。

いい酒を飲む。

いい酒とは、心が豊かになる酒だ。

日本酒の場合は雑菌の繁殖を防ぐための醸造用アルコールの使用は良いが(僕は醸造用アルコールを使った糖度の高い吟醸酒が好きだ)、糖類やアミノ酸で味を整えているものは飲まない。

日本酒でも、芋焼酎でも、バーボンでも、添加物に頼らずに美味しくするには、繊細さと勤勉さが必要だ。と思う。

だから、香りを楽しんで、口に含んで、美味い、と思う時、これを作った人の誠意を感じる。

人を楽しませる為、人と価値観を共有する為に努力してくれた人の心意気を感じる。

それが酒を嗜むという事だと思う。

結局僕達は、美味いコーヒーを飲む時、美味い酒を呑む時、面白い漫画を読む時、人の心との触れ合いを楽しんでいるんだ。

 

そう思えなくなった時、誰の心も入っていない空虚なアルコールで心の隙間を埋めたくなった時、僕は自分をアルコール中毒だと認定するつもりだ。

 

あと、健康診断の肝機能の数値によっても。